嚴島神社の由来
日本三景「安芸の宮島」で知られる嚴島神社は、海を敷地とした大胆・ユニークな構成と、寝殿造りの粋を極めた荘厳華麗な建築美で、日本有数の名社にふさわしい貫禄を見せています。
神社の創建は推古天皇の時代、推古天皇元年(593)年、安芸の豪族であった佐伯鞍職(さえきのくらもと)が神託を受け、勅許を得て社殿を造営したことによるものと言われています。
12世紀に平清盛により、数年をかけて現在の姿に造営されました。
宮島は、「神をいつきまつる島」から、「嚴島(いつくしま)」と呼ばれ、古くから島全体が神として信仰の対象とされています。このことから、陸地では畏れ多いと潮の満ち引きするところに社が建てられました。
嚴島神社には、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神を祀っています。家内や海上の安全、商売、漁業、開運、そして縁結びなどのご利益をもたらす神様です。
国宝・重要文化財
嚴島神社の国宝・重要文化財の建造物は17棟3基・美術工芸55点など約260点です。東廻廊45間、西廻廊62間。本社の他に客神社・朝座屋・祓殿・高舞台・平舞台・左右門客神社・火焼前・大国神社・天神社・能舞台・反橋・長橋・揚水橋・内侍橋の建物構造群からなっています。
平成8(1996)年には周囲の原生林を含め世界遺産に登録されました。
床板の隙間は社殿が壊れないように
嚴島神社の東廻廊入口は切り妻造り、西廻廊入口は唐破風[からはふ]造りで、廻廊幅は約4m・長さ約260m・柱間約2.4m(8尺)・一間に8枚の床板が敷かれています。床板の隙間は、高潮時に床下から押し上げてくる海水の圧力を弱め、また廻廊に上がった海水を流す役目をします。
正式な参拝は海上から
鳥居が海上にあることから、嚴島神社の正式な参拝は海上からになります。
宮島桟橋からのナイトクルージングや宮島参拝遊覧船で、海上から参拝できます。
大鳥居は高さ約16メートル、棟の長さ約23.3メートル、柱の根回りは約10メートルと巨大なものです。現在の大鳥居は平安時代から8代目にあたり明治8(1875)年に再建されました。
広島市内から宮島までのアクセス
宮島までのアクセスは4通りありますので、宿泊場所と接続時間を考えて効率が良い交通手段を選びましょう。
宮島桟橋から厳島神社までのアクセス
宮島桟橋から神社入口までは徒歩約15分です。宮島表参道商店街を抜けてゆきます。
嚴島神社のINFORMATION
住所 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町1-1
TEL 0829-44-2020 (※9:00から16:00まで)
FAX 0829-44-0517
■嚴島神社社務所営業時間
【嚴島神社】 開門〜閉門
1月1日 0:00 〜 18:30
1月2日 〜 1月3日 6:30 〜 18:30
1月4日 〜 2月末日 6:30 〜 17:30
3月1日 〜 10月14日 6:30 〜 18:00
10月15日 〜 11月30日 6:30 〜 17:30
12月1日 〜 12月31日 6:30 〜 17:00定休日施設点検のため、臨時休館ありアクセス
■昇殿料
・大人 300円(神社) 300円(宝物館) 500円(共通割引)
・高校生 200円(神社) 200円(宝物館) 300円(共通割引)
・小中学生 100円(神社) 100円(宝物館) 150円(共通割引)
(各50名以上)
・大人 250円(神社) 250円(宝物館) 400円(共通割引)
・高校生 150円(神社) 150円(宝物館) 200円(共通割引)
・小中学生 70円(神社) 70円(宝物館) 100円(共通割引)
コメント