広島 名勝 縮景園(しゅっけいえん) | ひろしまナビ

広島 名勝 縮景園(しゅっけいえん)

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縮景園

縮景園(しゅっけいえん)は、江戸時代初頭の1620年(元和6年)から,広島浅野藩初代藩主 浅野長晟(ながあきら)が別邸の庭園として築成した大名庭園です。
1758年(宝暦8年)の宝暦の大火による園内の多くの建物の焼失や、1783年(天明3年)からの天明の大改修を経て、1940年(昭和15年)に浅野家から広島県に寄贈され名勝の指定を受けています。
しかしわずか5年後の1945年(昭和20年)、広島に投下された原子爆弾により壊滅的な状態になりましたが、1949年(昭和24年)から始まった復旧は約30年をかけて完成しました。

海外では、「Asano Park」の名でも知られています。

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主要庭景

跨虹橋
  • 濯纓池(たくえいち) – 面積8,020m2×平均水深1m。敷地の20%を占める。
  • 跨虹橋(ここうきょう) – 天明6年(1786年)竣工、石製アーチ橋と陸橋からなる園内でも数少ない戦前からある建造物。長さ27.4m×幅2.1mで主要部分は花崗岩で出来ている。7代藩主浅野重晟が2度も作りなおさせたと伝わっている。日本百名橋(番外)の一つ。

南側エリア

清風館
  • 清風館(せいふうかん) – 1964年建築、建築面積178.23m2、木造平屋建ての寄棟造・柿葺、東側に花頭窓がある数寄屋造の茶室。園のほぼ中央に位置する、園内最大の建物。園内その他建物はこの清風館を基準に配置が決められたと考えられている。
  • 清風池(せいふういけ) – 1964年頃新設。

東側エリア

悠々亭
  • 迎暉峰(げいきほう) – 園内最高峰の小山で標高約10m。樹木がほぼなく、かつてはここから遠方の広島湾の島々を望むことができたと伝えられている。
  • 悠々亭(ゆうゆうてい) – 1969年再建、建築面積11.10m2、木造平屋建てで入母屋造・茅葺の四阿。かつてはここで茶会や歌会が行われていた。
  • 有年場(ゆうねんじょう) – 4枚の小水田。江戸時代、五穀豊穣を祈って藩主が田植をしていた。毎年6月田植え祭り(茶会)が行われている。
  • 香菜圃(こうさいほ) – 茶畑。江戸時代、藩内の有名品種が植えられていた。現在のものは1958年復元されたものであり、毎年5月茶摘茶会が行われている。

北側エリア

踏雲橋
  • 祺福山(きふくさん) – 標高約5.8m。頂上には戦前まで稲荷神社社殿があった。
  • 踏雲橋(とううんきょう) – 祺福山の北側にある木橋。『縮景園記』ではこの付近が最も古色蒼然と評されている。
  • 明月亭(めいげつてい) – 1974年再建、建築面積43.16m2、木造平屋建てで寄棟造・茅葺の数寄屋造りの茶室。水屋の窓に牛舎の車輪が特徴的な建物。
  • 慰霊碑 – 広島原爆関連のもの

西側エリア

超然居
  • 丹楓林(たんぷうりん) – 小丘陵。カエデなどの紅葉樹が植えられていたことに由来する[23]
  • 夕照庵(せきしょうあん) – 1970年再建、建築面積7.60m2、木造平屋建てで入母屋造・茅葺の茶室。
  • 超然居(ちょうぜんきょ) – 1970年再建、建築面積7.45m2、木造平屋建てで寄棟造・茅葺の四阿。園内最大の島にあり観瀾橋および洗心橋の2つの橋で結ばれている。

縮景園へのアクセス

ひろしま観光ループバス「ひろしまめいぷる~ぷ」

JR広島駅新幹線口(オレンジルート)乗車 → 県立美術館前(縮景園前)停留所下車

路面電車

JR広島駅南口 Aホーム 1・2・6番乗車 → 「八丁堀」乗り換え → 白島線電車「縮景園前」下車すぐ

縮景園 Infomation

住所 〒730-0014 広島市中区上幟町2-11
電話 082-221-3620  FAX:082-221-0515

■開園時間
4月1日〜9月30日(9:00〜18:00)
10月1日〜3月31日(9:00〜17:00)

■入園料
一般:260円 / 高・大学生:150円 / 小・中学生:100円

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